佐渡おけさとは
佐渡おけさとは
佐渡おけさのルーツは熊本県天草・⽜深のハイヤ節と⾔われていて、南⾵(はえ)が変化してハイヤになったと考えられています。⽜深は多くの漁師が集まる漁港。南⾵が吹くと⾬が降り、海が荒れて船を出すことができません。お座敷で⾵待ち、シケ待ちの漁師達が唄っていたものがハイヤ節となり、漁師達によって次の港、次の港に伝わっていったといわれています。
江⼾時代後期、⽜深を出たハイヤ節は船に乗って北海道から⿅児島まで⽇本全国に広まり、徳島では阿波踊りに、秋⽥では秋⽥はいや節に、そして佐渡では佐渡おけさに、と着いた⼟地⼟地でその⾵⼟に合った⺠謡として変化、定着していきました。
新潟まつり(新潟市)で踊られてきた佐渡おけさ
⼤正15年、その声量の良さを⾒込まれた佐渡・相川の村⽥⽂三さんが佐渡おけさをレコードに吹き込みます。世の中の⺠謡ブームもあり、新潟・佐渡の⺠謡だった佐渡おけさは全国に広まりました。ここ新潟市でも新潟まつりの⺠謡流しで昭和33年から新潟甚句など他の⺠謡とともに踊られてきました。
毎年8⽉初旬に開かれる「新潟まつり」の⺠謡流しでは現在も「佐渡おけさ」と「新潟甚句」が踊られています。
4年ぶりに開催された2023年。新潟まつり史上初・萬代橋で佐渡おけさを踊ることができました。
新潟市⻑と佐渡市⻑も佐渡おけさ踊り隊の列に⾶び⼊り参加、⼀緒に踊って⼤⺠謡流しを盛り上げました。
新潟⺠謡「佐渡おけさ」
ハァー 佐渡へ (ハーアリャサ)
佐渡へと 草⽊もなびくヨ(ハーアリャアリャアリャサ)
佐渡は居よいか 住みよいか(ハーアリャサッサッサ)
ハァー 雪の (ハーアリャサ)
新潟 吹雪に暮れて(ハーアリャアリャアリャサ)
佐渡は寝たかよ 灯が⾒えぬ(ハーアリャサッサッサ)
16⾜(じゅうろくあし)とは
佐渡おけさは唄の⼀番、⼆番と、踊りの⼀巡、⼆巡が少しずつずれていきます。
そのため、初めのうちは「16⾜」という数え⽅を覚えて、数えながら踊ります。
「16⾜」は、「ひとつでホイ」「ふたつでホイ」「みっつ」「よっつ」「いつつ」…と数えていき、「じゅうし」「じゅうご」、最後に「じゅうろく下ろして」「ひとつでホイ」と最初に戻ります。